二千年の昔から広く世に知られている有馬温泉は、遠く欽明天皇以来度々行幸された由緒ある温泉であります。
有馬温泉の天然炭酸水が病気治療に効果の高いことは湯治客が多い事実がこれを証明しております。
炭酸せんべいは、この天然炭酸水と精選された原料を使って焼き上げた、独自の風味を持った優秀な品です。（現在は水質劣化のため使用しておりません。）
この天然炭酸水を利用して、故・三津繁松氏が焼き上げたのが炭酸せんべいの始まりで、数多の職人がお互いに技を磨き、有馬温泉の銘菓に仕上げました。
故・三津繁松氏の一人娘さんが、元祖三津森の老舗を守ってこられましたが、後継者に恵まれず残念ながら元祖三津森本舗は絶えてしまいました。
が、数軒の店がこの流れをくみ現在商いを行なっています。
湯の里本舗は、三津繁松氏の下で十数年に亘り修行の後、独立し当初の手焼き風味を大切に守っております。
当初は各店とも職人による手焼きで一枚一枚焼き上げておりましたが、時代の流れ等により現在は機械で焼いているところがほとんどです。
湯の里本舗は、当初の味覚・食感を守りながらもより親しまれるようバリエーションを広げ、更にお客様にご愛顧いただけるよう日々精進しております。
